コラム
自分なりのハンドメイド
自分は多動で落ち着きがなく、人に興味がない子供でした。
小学1年生の頃の成績表には「情緒不安定である」と書かれ、
それを見た母親がとてもがっかりしていたのを覚えています。
彼女は私の事を「宇宙人みたいだ」とよく言っていました。
昆虫は好きだったけれど、2つ下の妹には興味を持たないどころか、何を話しかけても頓珍漢な答えしか帰ってこない。
だから掴みどころのない私にイライラもし、心配でもあったのだと思います。
そんな子だったからか自分だけの世界というものがありました。
昔から音や風景が好き、頭の中では常に自分だけの曲を作っていました。
学校の帰りも今思い返すと不気味な子だったと思います 笑
あんまりフラフラしているのでお巡りさんにも何回か注意されたこともありました。
それが中学に行くようになって私が虫を平気で触っているとみんなキャーキャー騒いでいるからこれはいけないことなんだ、周りに同調しないと仲よくなれなくて気まずくなるんだ、ということが分かってきたところから生きにくくなってきてしまいました。
でもいつになってもいいのか悪いのか天然扱いされていて…
何をするにも自信がなく、人に何か言われれば何度も脳内会議したり反芻したりして気にし過ぎる面ではガラスのハートなのかなとも思いますが、逆に嫌なことはすぐ忘れてしまう質なので、こんにゃくのようでもあります。
だから丁寧に心を込めてハンドメイドした作品がお客さまに喜んで頂けた時が本当に嬉しいのです。
こんな自分でも人のお役に立てることがあるんだと。
今でも人が怖いと感じる時はあって、そんな時は引き篭もってしまいますが(人が悪いわけではなくあくまで私の主観です)それはそれでいいかなと最近思えます。
そうすることで無理して人に合わせて仲がこじれてしまうこともありません。
こう考えるとハンドメイド作家というお仕事は自分によく適したお仕事だなと思います。
また思うがまま自由に作品を作っていけたら幸いです。
Jonico.handwork