コラム
Jonico.handworkのお仕事
小さな頃から私は"変わってる子"で
学校の先生からは情緒不安定、母からは宇宙人みたいと言われてきた。
親戚の集まりでは愛嬌のある妹はみんなに可愛がられていたけれど私の事はそこにいることさえ気付いてもらえない。むしろ避けられているみたいで。
みんなと自分の間に透明な厚い壁みたいなものを感じていた。
だけどそんな時祖母だけは手を繋いで私の好きな梅好みを買いに行きながら「おばあちゃんは○○だっていい子だと思うよ。本当は妹より可愛いんだよ。」
妹より可愛いかどうかは別として…
私が不満を言ったからそんな話になったのかは忘れたけれど、その時の祖母の優しい言葉が灯火のように心の奥を暖めてくれている。
大人になってからも人に受け入れられることは少なかったと思う。
ハンドメイドを始めて作品をお客さまにお迎え頂いてこれまでたくさんの方にあたたかなレビューを頂いてきた。
家事が捗りそうです、ぴったりです、とっても可愛いです、ありがとうございましたと嬉しいご報告を頂いたとき、こんな自分の作品でも喜んで下さる方がいるのだと心の奥の灯火がひとつまたひとつと増えているような気がしています。
イベントでのお客さまにお手紙を頂いたこともありました。
「Jonico.さんの笑顔に救われました」と。
どんな思いや状況でみなさんご購入下さるのかは特に聞いたりしないので分かりませんが、
ひとつひとつを心を込めてお作りしている気持ちが伝わっているのだと信じています。
もちろんネットではお顔も分かりません。
でも笑顔で喜んで頂いている姿を想像して
お作りしています。
こんな自分でも気に留めてくださる方がいる。
辛くて辞めたくなることもあるけれど、決して順風満帆ではない私にとっては生きるために大切な大切なお仕事です。